四万十川支川江川川の奥の奥の奥にある旧権谷小学校の体育館に、夕暮れから多くの人が集まった。
四万十市西土佐権谷地域では、毎年「ほたるまつり」が開かれるのだ。
毎年来たくなる「ほたるまつり」
筆者は、昨年(2023年)、初めて参加して大感動したので、これは毎年来るぞ!と決めていた。
何に感動したかって?
まずは、カラオケ大会。腰が地につくほど曲がったおばあちゃんが全身全霊で女の生き様を歌う演歌に感動した。
カラオケが終わるとお楽しみ抽選会では、子どもたちの声や笑顔がとびかう。
メインイベントのほたるまでの夕暮れ時間を楽しむ。
夕闇が訪れると会場の全員でゆっくり小川近くを歩く。
みんなで探すほたるは楽しい。
今年は1.5倍のお客さん!
今年は到着するや否や、去年よりも多くの人が来ているようで、駐車場がパンパン!
体育館に向かうと、実行委員の人たちがやっと一服といった感じでビールを飲んでいた。
フランクフルト2本で100円、焼きそば200円、生ビール400円という破格の値段で小さな屋台をやり切ったようだった。
鬼北のスーパーとドラッグストア中の材料を買い占めて、去年の1.5倍以上にしたのにすぐ売り切れよ~!
安すぎますって。笑
大盛り上がりのお楽しみ抽選会
体育館では抽選会が行われ、少し遅かったようで感動のカラオケ大会は終了していた。残念!!!
玄関にひしめく靴、靴、靴!入りきらない靴は外まであふれる。
子どもたちが靴探しゲームをしていた。
中から子どもたちの歓声と走る足音、大人たちの楽しそうなしゃべり声で大盛り上がりだった。
ほたる探しの旅へ~
さて、メインイベントのほたる。
体育館にいた全員が薄暗くなった外に集まり、誰ともなく暗闇に歩き始めた。
暗いので誰がどこにいるかははっきりとわからない。
小さい子供たちはおばあちゃんやお母さんと手をつなぎ、中学生たちは集団で騒がしく走り去っていく。
その傍を1匹目の小さなほたるがぽわ~っと飛んだ。
「あっ!ほたる!」と子どもたち。
1匹、2匹と数え始めるが次第に数え切れなくなる…
みんなでゆっくりとそれぞれのペースで歩く。
暗がりのほたるはほのかな緑色で静かに舞っているが、人の気配が絶妙に心地よい。
写真で撮りたくなるが、難しい。よく幻想的な写真を見るが、自分の眼で見るほたるをしっかりと楽しむ。
人の眼でしか見えないものがあると、気づかされる。
不思議とリズムを合わせて光るほたるたち。高くのぼったり、こちらに向かってきたり。
一番のスポットでは木々の高いところまで一面に散らばっていた。
折り返して、ゆっくりと会場へ戻るとほたるまつりは終了。
最高のひとときをありがとうございました。
もう一度見てみようと、引き返してみた。
人気がなくなった場所は、確かにほたるはたくさん見えたが、静かすぎて暗闇に吸い込まれそうな怖さを感じた。
みんなで見るほたるが心地よい。
また、来年も見に来よう。
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