6月18日。四万十川が少し落ち着いてきました。
梅雨入り後に雨が降り、微妙に増水していましたが、もうほとんど平水に戻りました。それにしても、このさきずっと晴れマークなので川に水が足りないのでは?と心配です。
さて、四万十川の現状あれこれを独自目線でお伝えしましょう。
まずは、一番気になる鮎。
今年は意見バラバラ!比較的「鮎は平年並み」という人が多いでしょうか。
「少ない」という人はほとんどいません。「多い」という人もいます。場所によって様々です。下流域から中流域(十川まで)の人は多いという意見、十川より上は去年よりはマシといった感触。今年初めて5月15日解禁になったので、鮎が小さいのでは?と心配でしたが良型の鮎が釣れているようです。
【解禁日の様子(四万十町内)】
梼原川合流付近で5人、大正~昭和で13人、三島で8人、十川で5人、例年大人気の小野にはまさかも誰もおらず!計31人。
鮎市場によると、活鮎もそこそこ良い型が順調に入っているとのこと。
去年が去年なだけに多いと勘違いしているという意見もありますが、川原に行ってみると大正あたりまで良いサイズハミ跡が見えました。釣り師の皆さんは今年、少しは楽しめるのではないでしょうか。
網の解禁は7月からと変わりなく。昨年できなかった分、火振りをしっかりやりたいですね。
空梅雨になりそう。鮎の動きが鈍く、成長が遅れるかも…本格的な夏の高温が早くも続いています。鮎がいつもより早く高温障害になってプカプカ浮かないか…心配はつきません。鮎が多くても、自然環境が厳しいか…?

6月15日に開催された西土佐の「あゆフェス」。鮎の塩焼き担当でお手伝いに行ってきました。
すっかり晴れて暑い!


2年連続雨だったのであまりパッとしない客入りだった印象です。しかし、10時のスタート前から長蛇の列が!!!悠長にかまえて、焼きためもできていなかったから大慌て。焼きが間に合わず、予約を取りはじめると、書ききれないほどに。注文本数も数える暇もなく…予約を受けながら鮎を焼き…まったく追いつかず。用意していた鮎も一瞬でなくなり、追加で準備するも予約は次から次にたまっていく。恐ろしい状況でした、いえいえうれしい悲鳴でした。四万十川の鮎が食べたい!と高知市内から朝早く来てくれた方、東京から来た方も。四万十川の鮎、人気です。
今年もたくさん鮎が取れますように。そして、たくさんの人に美味しい鮎が届きますように。
ウナギ。
なぜかウナギがかなりとれている感触です。何が良いのかはわかりません。川エビも少しずつ増えていることからエサ環境が改善されたとか?!今年に限らずここ数年、時期になるとコンスタントにとれています。誰か調べてほしい。
シラスウナギもいつもより捕れているようで、値が下がっていると落胆している人もいました。

漁協の総会が開かれました。
お手伝いかつ準組合員として参加してきました。
40人近く集まりましたが、60代以上の方々ばかり。若い人はいません。
昨年の報告、今年の計画を組合員に伝え、質疑応答を行う場です。

5月15日に解禁になったことについて、併せて漁法と漁期が書かれたもの説明資料に関する質問が多くありました。
今まで漁法や漁期に関する説明資料は見たことがなく、地域ごとになんとなくで伝わっていたような気がします。
漁期は決まっているけど、どの漁法があてはまる?ちゃんと答えられる人がいない現状(個人的見解です)。今回、初めて資料が提供され、組合員も戸惑っているようでした。5月15日に解禁になった理由も高知県全体で合わせるためとのことですが、いまいち釈然としない感じ。
印象的だったのは、漁協が行っている河原の掘削について、「10年やっても成果が出てこないだろう。」と話す組合員の話です。「川をこれ以上いじらないでほしい。」「鮎がたくさんいた時代には何があったのかをもっと研究してほしい。」と。確かにその通りだと感じることがありました。
残念ながら、その意見を真摯に受け止める空気でもなく、理事たちも流すような口ぶり…。確かに、長引いて疲れてきたのはわかります。同じ人の話がくどくどと続くのは苦痛でしょう。しかし、大事な話だと思います。話し方にも問題はありますが、漁協にとって目をそらせない課題です。
明るい方向に向いてほしいが、これでは先が見えてしまう。前向きなパワー、考える力が足りないと感じました。
真剣な意見を言う人がいなくなってしまう。早く終わらせよう~といった何の意味もない会にならないでほしい。10年先、どうなっているのか怖くなる会でした。
四万十川の現状と言いつつ、「鮎」がすべて。鮎はまだ始まったばかり。どうなることやら!
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